社町駅[第26番]一乗寺野里駅


加古川駅

姫路から新快速で一駅乗車し(車両は223系W39編成サハ223-2203)、加古川線に乗り換えて社町に向かいます。
車両は昨日乗車したのと同じ103系3550番代M7編成のクモハ103-3557です。
「右ほっけ山」の碑

駅前から県道204号を直進し、福田橋手前の交差点を右折して加古川沿いをしばらく進んだT字路の左手に立っています。
右 本つけ山 是より三里
左 きよみつ道
裏面
是より 姫路江七り 加古川へ五り 高砂へ六り
と刻まれており、案内に従って右に曲がります。
高岡稲荷神社

丘を越えて道なりに左に曲がった先、道路の右手にあります。
この神社の秋祭では3台の屋台が巡行します。
「すぐほつけ山」の碑

高岡稲荷神社の二つ先の十字路右手に立っています。
北 すく ふけ 北条
西 すく 本つけ山 姫路
東 すく 清水 やしろ
南 すく 大もん 屋渡村
と刻まれています。
「ふけ」と「北条」は加西郡にあった富家村(現在の和泉町)と北条町、「清水」は播州清水寺、「やしろ」、「大もん」、「屋渡村」はそれぞれ加東郡にあった社町大門、大門の先にある屋度です。
社町から法華山(一乗寺)は東から西ではなく北東から南西の方向です。
阿弥陀石仏

先の道標の先で国道372号に合流し加西市に入りしばらく進みます。
普光寺川に架かる老生橋と万願寺川に架かる前田橋を連続して渡った先の右側に石板に彫られた仏像が二体置かれています。
soraかさい

巡礼路は国道372号を直進ですが、石仏の先を右折して道なりに県道23号を渡り加西中学校の先を左折してこちらに立ち寄りました。
左手の千羽鶴が飾られている所には姫路海軍航空隊記念碑が立っています。
soraかさい

上は九七艦攻(一一型)、下は紫電改(紫電二一型)の実物大模型です。
八〇番通常爆弾を懸吊した九七艦攻の尾翼に記されている「ヒメ305」は第一護皇白鷺隊の隊長佐藤清大尉の機体を表しています。
鶉野飛行場滑走路跡地

soraかさいから南西方向に延びている滑走路の跡です。
無蓋掩体壕SNJ-5練習機

鹿屋航空基地史料館で廃棄処分が決まっていた6180を無期限借与し、旧日本軍機の様に塗り替えて展示しています。
尾翼には筑波海軍航空隊所属の「ツー7」と記されています。
対空砲陣地跡

無蓋掩体壕から直ぐの所にある対空砲陣地跡です。
九六式二十五粍機銃が備えられていました。
地下指揮所跡

事前予約で内部の見学が可能です。
この日は見学者がいたので扉が開いており、地下に下りる階段を見ることが出来ました。
地下防空壕

地下指揮所跡の前の道をまっすぐ西に向かい、道なりに左に曲がった右側の斜面に設けられている防空壕の跡です。
さらに進むと巨大防空壕の入り口があります。
自力発電所跡(巨大防空壕)

兵舎郡の端に築かれた基地最大のコンクリート製の防空壕です。
その内部には発電装置が設置され、小山に見えるようにカムフラージュされていました。
公開日には巨大防空壕シアターとして「白鷺隊」に所属した隊員たちの残した遺書の映像を放映しています。
対空機銃座跡

機銃は映画『男たちの大和/YAMATO』の撮影のために作成されたものです。
この機銃座跡も予約しておけば地下に下りることが出来ます。
たまたま他の見学者がいたため、一緒に中に入れてもらうことが出来ました。
衛兵詰所跡地

姫路海軍航空隊の入り口にあった門柱や衛兵詰所等を再現して設置されています。
写っている制服姿の人たちは、見学に訪れた舞鶴の海上自衛隊第23航空隊の隊員です。
爆弾庫跡

詰所から駅に向かい、素掘りの防空壕の先を左に入ったところにある施設です。
他の施設から離れた所にあるのは、引火した場合のことを考えてでしょうか?
法華口駅

1915年に播州鉄道の駅として開業し、法華山の最寄り駅であることからこの駅名となりました。
その後播丹鉄道、国鉄北条線を経て現在は第三セクターの北条鉄道北条線の駅となっています。
戦時中には駅の近くで姫路航空隊の紫電改の墜落を原因とする列車転覆事故が起きました。
「左 ほつけさん」の碑

法華口駅から国道372号の一本北側の旧道を西に向かい、県道43号を越えて国道372号に合流する少し手前に立っています。
正面
右 飛ろみ祢
左 本つけさん
左面
南無阿弥陀佛
と刻まれています。
「飛ろみ祢」は「広峯神社」のことと思われます。
右の道は行き止まりになっていますが、かつては丹波道が西へと続いていました。
「西 ひめじ」の碑

先の道標を左に進み、国道372号を渡ったところに立つ新しい道標です。
西 ひめじ
東 やしろ きよみづ
左 法花山参道 是ヨリ二八〇〇メートル
と刻まれており、東西は国道372号を示しています。
地蔵堂

先の道標を左に入ったところに立つ地蔵堂です。
左に順禮橋と書かれた石碑があり、順礼橋を渡って右折すると県道206号に合流します。
「右きよ水江八里」の碑

県道206号を進み最初の十字路を少し過ぎた左手に立っています。
右 浄土寺江三里
左 きよ水江八里
(何れの「江」も小文字)
と刻まれています。
浄土寺小野市のお寺です。
道標

更に県道206号を進んだ先の分岐路にあります。
右 旧道
左 新道 一八〇〇メートル
と刻まれています。
新道は県道206号のことです。
地蔵と仁王般若経

この付近にある常夜灯から先は未舗装の上り坂になります。
一乗寺山門

再び県道206号と合流する直前の所に立つ東の山門です。
一乗寺本堂

山門から坂を下り、入山料を支払って階段を上った先にある重要文化財登録の本堂です。
入り口はさらに階段を上って回り込んだ先にあります。
一乗寺本堂

本尊は聖観音菩薩です。
一乗寺三重塔

国宝に指定されている1171年建立の三重塔です。
開山堂

天竺から紫の雲に乗って飛来して一乗寺を開いたと言われる法道仙人が祀られている奥の院「開山堂」です。
開山堂の左奥には賽の河原があります。
西の惣門跡

県道206号は一乗寺の入り口付近が終点で、それより西側は県道717号になります。
この山門の先にある法華山谷川を渡ると加古川市に入ります。
道標

県道717号の終点と県道515号との交差点に立つ道標です。
北東面:直 書寫山道 志よしやさん ひめち
南西面:直 法華山道
南東面:すく たしま道
北西面:すく めい志よ道 加古川 大坂
と刻まれています。
たしま道(但馬道)は現在の国道312号、めい志よ道は生石神社石の宝殿曽根天満宮の松等、高砂市にある名所への道のことの様です。
「左ほつけ山」の碑

先の交差点を直進し、道なりに右手に曲がって東西に走る道路と合流するところに立つ道標です。
他の面には何も書かれていないので、姫路方面から一乗寺に向かう人向けの道標と考えられます。
苔の地蔵

道なりに進んで姫路市に入り、山陽自動車道を潜って道なり進んで大釜の集落を通り、再び山陽自動車道を潜って天川沿いを進むと苔の地蔵橋手前にあります。
大きな地蔵の両脇の二体が古くから苔の地蔵と呼ばれてきたものの様です。
山陽姫路東IC開通記念碑

苔の地蔵の先で国道372号に入り、喫茶店の先の分岐路を右に入って社街道を進みます。
山陽姫路東IC東交差点の手前左側にIC開通記念のモニュメントの立つポケットパークがあります。IC開通時は社バイパスがまだできておらずこちらが国道372号だったためここにあるものと思われます。
道標

豊国交番手前で右の坂道に入り国道312号(播但連絡道路)を潜って住宅街の細い道を進むと用水路の流れる十字路の脇に立っています。
東面:東 ほつけ山/ごちやく 道
南面:南 飛めぢ道
西面:西 志よしや山ミち
北面:北 たじま道
と刻まれています。
「ごちやく」は御着のことです。播但連絡道路付近から御着に向かう道(現県道397号)があるため東となっているようです。
飛めぢ(姫路)が南なのは社街道へ出るように指示しているのでしょうか?
野里駅

先の道標から更に西に進み、歳徳神社参道口の先、道が右手に曲がる手前の十字路を左折し、『右折行き止まり』の案内を右折、突き当りを左折してすぐに右折し、車両行き止まりのガードレールを抜けて側溝を飛び越え、花田中学校花田中央公園の間の道を西に進みます(突き当りから2本目を右折すれば側溝を飛び越える必要なし)。
緩やかな坂を下って右手に記念碑のある所を左折し、十字路を右折してすぐに左折、県道398号に入り高木橋を渡って線路を潜り右折、しばらく進むと野里駅に到着します。
姫路までの二駅で乗車したのは103系3500番代BH2編成のクモハ102-3502です。

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